発達障害者(LD)と一緒に働くときに知っておきたいポイントとは?

発達障害者(LD)と一緒に働くときに知っておきたいポイントとは?

2017年11月21日 | 障害別の特性・配慮

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発達障害(LD)は、読み書き計算など特定のことが極端に苦手な場合があります。具体的にどのような特性や苦手さがあるのかについて説明するとともに、職場でどのような状況が見られるのかについて、イメージできやすいように解説しています。加えて、職場でどのような配慮ができるのかを見ていきます。

発達障害(LD)とは

LDはLearning Disorders、Learning Disabilityの略で、学習障害と呼ばれています。全体的には知的な遅れはないものの、読み書き計算など特定の課題の学習に大きな困難がある状態のことを指します。

主にみられる特性は、読字障害(読みの困難)、書字表出障害(書きの困難)算数障害(算数、推論の困難)の3つに分類されます。「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」という5つの能力の全てに困難さがあるわけではなく、一部の能力に困難さが見られることが多いようです。

読む能力はあっても書くのが苦手だったり、他の教科は問題ないのに数がでてくると理解ができないなど、特定分野に偏りが見られることもあります。一見すると苦手さがわかりにくいので、周囲から怠けている、サボっているなどと、誤解されやすいことが多くあります。

LDの特性や雇用、職場でできる配慮についてみていきたいと思います。

発達障害(LD)の特性

全体的には知的な遅れはないものの、読み書き計算など特定の課題の学習に大きな困難がある状態のことを指します。主に3つに分類されます。

読字障害(ディスレクシア)

文章を正確に読んだり、理解することに難しさがある。

書字表出障害

文字や文章を書くことに難しさがある。

算数障害

数を使った概念の理解や計算、推論することに難しさがある。

発達障害(LD)の雇用

LDの人は、他の作業は問題なくできているのに決まった作業だけ「どうしてこんなところで出来ないの?」と周囲が思わず感じてしまうようなところで難しさが出たり、指示理解の難しさやミスの多さによって業務をうまく進めることができないことがあります。

一方で、できることも多いため、周囲からどうして出来ないのかが理解されづらく、やる気がないとか、本人の努力が足りないと誤解を受けることがあります。

このような状況を学校時代に理解されずに過ごしてくると、なんとなく取り繕うことはできてもの、対人コミュニケーションに不安や恐怖を感じるようになってしまう人も少なくありません。

仕事を選ぶときには、何でもできるジェネラリスト的な仕事よりも、自分の役割を果たせるような、弱みが目立ちにくい業務のほうが適性のあるケースが多いようです。

仕事となると、どんな業務でも読み書き計算が必要になる場面は生じてきますが、できるだけ、本人が苦手とする特性の作業が少ない業務を担当させるとよいでしょう。また、特性として臨機応変に話したり、理解することが難しいこともあります。

なかなか面接だけではわかりませんので、実習などを行って、実務として受け入れられるレベルの質やスピードかを確認すると、企業としても本人にとってもよりマッチングした業務を見つけやすくなります。

苦手さがあったとしても、苦手さをカバーできるような補助器具やツールを活用することによって、苦手さが軽減されることも大いにあります。本人がどのような苦手さがあって、どのような対応をすることによって、業務ができそうかを面接や実習中に確認するとよいでしょう。

職場における配慮

業務の指示を口頭で行なう

読むのが苦手なため、マニュアルを読んで理解するのが難しいことがあります。作業の手順が整っている職場では、マニュアルが整備されていますが、文章を読むのが苦手なLDの人は読むことが大きな負担になることがあります。

特に、新しい作業になるときには、マニュアルを読んでひとりで行わせるのではなく、実際に一緒に行なったり、口頭で説明すると理解しやすくなります。マニュアル以外にも、業務文書や連絡事項など読んで処理することが多いので、メールなどでの連絡が中心の職場では、重要なことをピックアップして確認する時間を設けたりすると情報のぬけもれは少なくなるでしょう。

また、どこを目で追えばいいかわかりやすくするために、PCで閲覧することになっているファイルを印刷することによって、読んでいる行に定規を当てたり、自分で読みやすいように書き込みながら読むことが有効な場合もあります。意味の固まりで◯をつけたり、下線を引いたりなど、人によって区切りを明確に認識しやすくなる書き込み方がそれぞれあるようですので試してみてください。

デバイスによって読みやすさが変わる人もいるので、どのような形態が見やすいのかを確認するとよいでしょう。

メモを渡したり、情報機器を活用する

LDの人の中には、文字の形がうまく捉えられない人もいれば、ひらがなは大丈夫でも、漢字は苦手という人もいます。また、書くことはできるものの書くスピードが極端に遅い場合もあります。このように文字を書くことが苦手な場合、聞きながら、教えてもらいながらメモをとることが難しいことがあります。

例えば、手書きでなくキーボードでの入力であれば問題なく「書く」ことができるLDの人も多くいます。また、時にはメモを渡したり、写真や音声などで情報を残すこともできるでしょう。業務で文章を書くときには、報告書や日報などフォーマットが紙のみだったりすることがありますが、データでの入力ができるようにしたりすることもできます。

最近はさまざまな形で情報を残せるようになっていますので、後から本人が情報を取り出しやすい形にするとよいでしょう。

メモの残し方なども一工夫すると、随分変わってきます。手書きすると書くスピードが遅いという場合は、指示を受けているときにはキーワードだけ書き留めるなどして、その場では書く量を減らし、後で自分ひとりになってから書き足すこともできるでしょう。

シンプル伝え、確認を行なう

職場では口頭で指示されることが多いですが、その場で言われたことを一度で理解することが難しくて業務を覚えるのに支障が出てしまう人もいます。複数の指示を出されても、一度にいくつものことを覚えるのが難しかったり、言われたことを覚えていてもかみ砕いて理解するのにしばらく時間がかかることもあります。

理解できるまでに、通常よりも何テンポも遅く、スムーズにやり取りが行うことができないと、本人も周囲も戸惑うことが少なくありません。聞くことに難しさがある人は、シンプルに指示伝え、こちらの意図が伝わったかを必ず確認しましょう。

指示を終わったら、復唱させたり、メモに書いた指示された内容を読み上げて、確認することもできるでしょう。聞き取れていなかった部分があれば、再度確認します。

聞いたことの理解に時間がかかってしまう場合には、一度指示を受けたら自分で書いたメモを読み返しながら聞いた内容を確認しなおす習慣をつけさせます。わからなかったことはメモに印をつけておき、後でまとめて質問する時間をとることもできます。

あらかじめ本人が話す内容を伝えておく

口頭で質問をされたとき、質問された内容を理解してはいるのに、何を答えればいいのかもわかっているつもりなのに、いざ言葉にしようとすると、うまく言葉にまとまらないという人もいます。

無言になってフリーズしてしまう人もいれば、単語の羅列になって文章にならなかったり、話すことはスムーズにできても必要のないことまで話してしまい、伝えたいポイントが相手にわかりにくいという人もいます。このような場合には、口頭でスムーズなやり取りがしづらくなってしまいます。

話したいことを上手くまとめて話せない人は、事前にこんな内容のことを聞くのでまとめておくようにと準備をさせることができます。また、話すときには、事前に話す内容をまとめてから質問や相談に行く習慣をつけることも有効的です。

言いたいことを整理して伝える練習をして少しずつ上手くなっても、急に話を振られて答えることが求められる場面では、緊張するものです。そんな時の対応方法として、「少し待っていただいてもよろしいですか?」「確認してお伝えします」などと答え、一旦考える時間を取らせてから、対応する練習をしておくこともよいでしょう。

数字や時間がわかりやすいツールをつかう

どんな仕事を行なうにも数字や簡単な計算、時間の管理は必要になってくることが多くあります。例えば、数字の入力や、直接数字を扱わないとしても、時間管理や業務を納期までに完成させるためにどのくらいの作業スピードで行うかを見積もることもあります。

数字が関わると業務でミスが増えてしまう人の場合、数字を全く扱わないことは難しいかもしれませんが、作業の仕方を工夫することで数字を扱う負荷を最小限に減らすことができないか検討します。例えばExcelなどの表計算ソフトに数字を直接入力するとたくさん入力間違いがあっても、入力を選択式にしてプルダウンメニューから選ぶ形にすることによりミスが減ったりします。

また、時計を見ても作業の残り時間がイメージできない場合は、PCやスマートフォンの機能を活用して、作業終了時間の30分前などにポップアップやバイブレーションで知らせるよう設定しておくのもよいでしょう。

LDの中には、いろいろな特性をもった人がいます。一言で読字障害と言っても、文字を認識することが難しい人もいれば、苦労はするが工夫すれば読むことができる人まで様々です。「文が複数連なっていると読めない」「モニタ画面だと読めない」など、どの程度苦手なのか、「箇条書きなら読める」「紙に印刷して自分で書き込みながらなら読める」などどの程度まで、自分が対応できる範囲を知っておくのは大切なことです。

業務を行うために、まず本人がどんな工夫ができるか、また職場でどんな配慮をすれば業務に取り組みやすくなるかを考えることによって、苦手さがあるとしても、業務で活躍することが期待できるでしょう。

まとめ

発達障害(LD)の特性について見てきました。主に読字障害(読みの困難)、書字表出障害(書きの困難)算数障害(算数、推論の困難)の特性がありますが、これらがどのように仕事や生活の中で苦手さがあるのかについて見てきました。全てに困難さがあるわけではなく、一部の能力に困難さが見られることが多いため、怠けている、努力が足りないと誤解されやすいことがあります。

職場では、苦手さのある「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」をどのように配慮できるのかを見てきました。最近は、便利な機器も多いので、情報機器やツールを活用することによって苦手さがグッと軽減されることもありますし、コミュニケーションをとることによってサポートできることも多いでしょう。

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