障害者雇用のサテライトオフィスを活用して障害者雇用率を達成する~新しい障害者雇用のカタチを提案するアルファプランニング~(前編)

障害者雇用の法定雇用率が2.2%になって1年経過しました。障害者雇用の状況は過去最高となっていますが、昨年の中央省庁での障害者雇用数の水増し問題を受け、初めて障害者枠の公務員採用も行なわれています。

そのため障害者を雇用する必要はあるものの、状況はどんどん厳しくなっています。このような中で企業の障害者雇用の問題解決と障害者の就労サポートの両方の課題解決ができないかと、障害者をサテライトオフィスで雇用することを提案している企業が名古屋にあります。

ここでは、障害者をサテライトオフィスで雇用することを提案しているアルファプランニングを見学し、サテライトオフィスをサービスとして始めたきっかけや障害者雇用をどのように行っているのかについてお伝えしていきます。

なぜ、障害者雇用にサテライトオフィスが有効的なのか

障害者雇用の法定雇用率が2.2%になって1年経過しました。障害者雇用の状況は、昨年6月1日時点で53万4,769人となり、15年連続で過去最多を更新したことが厚生労働省から発表されています。前年比7.9%(約3万9,000人)増と大幅に伸び、対象企業の従業員に占める割合である雇用率も2.05%と過去最高を更新しています。

一方で、昨年の中央省庁での障害者雇用数の水増し問題を受け、政府が新たに採用した障害者数は2,755.5人で、その1割強に当たる337人が民間企業を辞めて公務員になったことが明らかになっています。政府は、さらに年末までに約4,000人を採用する予定をしています。民間の障害者雇用を圧迫することが懸念されていましたが、早くも現実化した形となっています。

このような状況の中で、障害者雇用の状況はさらに難しくなっています。その中で、障害者雇用のサテライトオフィスは、障害者雇用を進める一つの方法と考えることができるでしょう。厚生労働省でも「障害者のサテライトオフィス勤務導入推進事業」を行い、障害者雇用の新しいカタチを模索しています。

障害者雇用のサテライトオフィスについては、こちらも参考にしてください。
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障害者雇用のサテライトオフィスは雇用率達成の助けになるか

サービスを提供しているアルファグループも障害者雇用で悩んでいた

名古屋にある障がい者雇用コンサルティング会社のアルファプランニングでは、障害者のサテライトオフィスを作り、障害者の採用から就労後の定着まで一貫したサポートを行っています。このようなサービスを2018年3月から行っています。

どうしてこのようなサービスを始めたのかお聞きしたところ、実はアルファグループでも障害者雇用で悩んでいた時期があったそうです。雇入れ計画書の作成が必要な時期もあったほどで、そのときに障害者雇用を進めていくためにはどうしたよいのか考え、他社が展開している障害者のサテライトオフィスの活用の検討もしていました。

しかし、実際にサテライトオフィスを見学してみたところ、考えていた障害者雇用と違ったこと、また、人材ビジネスで関わっている顧客企業も障害者雇用で困っていることを知り、自社でサテライトオフィスを立ち上げることにしました。他のサテライトオフィスを見たときに感じた違和感「障害者が仕事をしているように見えなかった場所」にするのではなく、「仕事をするオフィス」であることを重視しました。

また、もともと2014年にA型事業所をつくり障害者が地域へ出られる取り組みをしていたこと、また、2011年から内職を取りまとめている会社を運営していることもあり、これらのノウハウやリソースを活用した障害者ワークオフィスとしてアルファスマイルを立ち上げました。

出所:中部経済新聞(2018.8.21)

障害者雇用で困っている顧客企業の悩み

障害者雇用をしなければならない、でも社内で仕事が切り出せない

障害者雇用を進めていく企業の悩みとしてよく聞かれることが、【障害者に任せる業務、業務の切り出しが難しい】ということです。しかし、アルファプランニングでは、グループ会社として内職の会社をもっているため、仕事が潤沢にあります。

例えば、次のような仕事が常にあります。

手作業・軽作業

宛名貼り、商品のセットアップ、袋詰め、包装、仕分け、箱詰め、シール貼り、封入、梱包、テープ貼り、タグ付けなど

検品

ノベルティグッズの検品 、子供用玩具の検品、各種小物の検品など

検査・検品作業

ステンレス製品の検品、ねじやボルト目視計測ステンレス製品の目視検品や計測検品など

障害者を雇用するときに、雇用する社内の仕事を切り出すということは、もちろん大前提であると考えます。しかし、実際に障害者雇用を始めようとしている企業や行っている担当者の方の悩みで一番多いのは、1日分の仕事が切り出せない、仕事を作ることに苦労している(仕事を作ることで自分の業務ができない)ということです。特に、中小企業では多く見られます。

障害者の仕事を作るために、担当者が自分の業務ができない状況は本末転倒だと思いますし、すべてを自社で行うのではなく、このようなサービスを活用して障害者雇用を進めていくという方法は一つの方法として検討することができると考えます。一般的なビジネスでも自社で行うことが難しいのであれば、外部委託したり、専門家に依頼するのと同じです。

障害者雇用の応募が少ない、どのように採用したら良いかわからない

障害者の採用は、多くの場合、ハローワークを通して行なわれます。しかし、ハローワークで求人票を出せば、一般の求人のように求職者が集まるかというと、そうとも限りません。就労を希望する障害者は多くの場合、就労移行支援事業所とよばれる職業訓練を受けるところに所属していることが多く、就労移行支援事業所のスタッフと一緒に就職先を探しているからです。

また、就労移行支援事業所では、定着率などが評価基準となっているため、障害者が本当に定着して働ける環境を整えている職場なのか、今までの実績はどのようになっているのかなどを見て、エントリーするかどうかを決めます。そのため、はじめて障害者雇用をする企業が障害者を受け入れる体制が整っているのかを慎重に見ていることが多くあります。

しかし、アルファプランニングでは、すでに自社の実績に加えて、顧客企業の採用や定着にも実績があり、東海地域にある約30の就労移行支援事業所と連携がとれています。そのため採用についての問い合わせに対して、スムーズに対応できる仕組みが整っていると言えるでしょう。

新しい障がい者雇用のカタチ サテライトオフィスについては、こちらから
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アルファプランニングの提案する障がい者雇用サポートサービス

まとめ

障害者雇用のサテライトオフィスを活用して障害者雇用率を達成するという新しい障害者雇用のカタチを提案するアルファプランニングを見学してきました。

見学、ヒアリングして感じたのが、グループやネットワークをどのようにして構築していくのかが大切だということです。アルファプランニングでは、サテライトオフィスとともにグループ会社としてA型事業所や内職を取りまとめる会社をもち、これらのノウハウやリソースを活用することによって、顧客企業にニーズにあったサービスを提供できていると感じました。

今回は、前編として、サテライトオフィスをサービスとして始めたきっかけや障害者雇用をどのように行っているのかについてお伝えしてきました。後編では、実際に活用している企業の状況、導入までの時間、サテライトオフィスで働いている障害者の仕事内容、採用方法、スタッフ体制、運営体制などについて見ていきます。

後編はこちらから
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障害者雇用のサテライトオフィスを活用して障害者雇用率を達成する~新しい障害者雇用のカタチを提案するアルファプランニング~(後編)

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