障害者向けの国家公務員試験で面接の予約ができず、受験者からは困惑や不満の声

障害者雇用水増し問題を受けて、はじめての障害者向け国家公務が行なわれました。しかし、2次試験の面接では、予約が殺到して初日に受け付けを中止する省庁が出るなど一部で混乱が見られ、受験者からの不満が相次ぎました。

ここでは、障害者向けの国家公務員試験で面接の予約ができなかったケースについての情報をまとめています。

障害者国家試験の流れ

障害者向け国家公務員試験の1次の筆記試験通過者は2月22日午前10時に発表され、2月27日からの面接への予約が始まりました。しかし、午前中に面接の予約枠が埋まるなどの状況が見られ、複数の省庁が早々に締め切ったようです。

九州の出先機関で早期受験者の中から内定者が決まっていった問題については、受験者からの困惑や不満の声が聞かれています。

九州の国家試験面接での事例

福岡航空交通管制部(福岡市)では、受験者全員の面接を終える前に内定通知を出していたことが分かりました。面接を控えていた受験者に採用予定枠が埋まったとの連絡があったことから判明しました。

福岡航空交通管制部

福岡航空交通管制部によると、2次試験では予定枠1人に対し当初16人が受験を希望していました。2月27日から3月13日までの選考期間中に面接希望日を設定していましたが、全員の面接が終わる前に内定者を決定しました。その後、面接予定者に連絡して、それでも受験を希望するか確認しています。6人のうち3人は「受験の意味がない」などとして辞退しています。

九州地方整備局(福岡市)の建設部門

九州地方整備局(福岡市)の建設部門では、7人の予定枠に対し46人の申し込みがあり、先に面接を終えた受験者の数人に内定通知を出していました。こちらでは、採用枠が狭まったが、採用の余地が若干残っているとして予定していた面接は全て実施しています。

なぜ、このような対応になったのか?

受験者は複数の省庁の試験を同じ時期に掛け持ちで受験することが可能であったため「人材確保のために早めに内定を出した」と説明しています。

人事院によると、今回のケースのように採用枠が少しでも残っていれば、途中で一部の内定を出すのは制度上問題がないということです。ただし、「どのような場合でも全員に面接の機会を設ける必要があり、そのように指導する」と説明しています。

しかし、受験者からは、「早く面接した人が有利になり不公平」「早期に面接を受けたくてもできない障害者もおり配慮が足りない」と批判の声が上がっています。人事院は公正な選考を徹底するよう関係機関に指導していくようです。
 

関係者からの意見

この面接をめぐり、関係者からは次のような意見が出されています。

日本盲人職能開発センターの事務局次長は「視覚障害者は1次の合否確認や面接試験の要項読み込みなど、全てに時間がかかる。先着順は不利だ」と話す。

出所:共同通信(2019/3/5)

埼玉県立大の朝日雅也教授(障害者福祉)は、「障害の特性により面接を申し込むにも時間がかかる人もいる。先着した人が有利になるようでは公平とは言えない。水増しという不正から始まった経緯を踏まえると採用過程に公平さを保障するのは当然だ」と指摘している。
出所:西日本新聞(2019/3/6)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です