平成30年度国家公務員障害者選考試験の内容と合格基準とは?

昨年発覚した中央省庁の障害者雇用水増し問題を受けて、今年2月に初の障害者枠での国家公務員採用試験が行われ、常勤、非常勤を合わせて4月1日までに既に2,750人ほどが入省し、多くの障害者が働き始めています。

中央省庁では、今年末までに約4,000人を採用する方針を示しており、2019年度国家公務員障害者採用試験の実施要項を発表しました。6月から申し込みを受け付けます。

1回目に実施された国家公務員障害者選考試験を踏まえて、どのように国家公務員障害者選考試験の受験傾向や対策が考えられるのか、平成30年度国家公務員障害者選考試験の合格者のデータから見ていきたいと思います。

ここでは、平成30年度国家公務員障害者選考試験の合格者内訳を地域別、障害別、府省別等から見ると共に、選考試験の内容と第一次選考通過者の合格基準について説明しています。

平成30年度障害者選考試験の合格者

人事院は、「公務部門における障害者雇用に関する基本方針」(H30.10.23公務部門における障害者雇用に関する関係閣僚会議決定)における取組の1つとして、障害者選考試験を実施し、合格者を3月22日に発表しています。

これによると、合格者は754人で、合格者は、3月22日以降、本府省及び全国各地の行政機関に採用されています。この基本方針に掲げられた採用は、この選考試験の他に、各府省個別の常勤職員採用や非常勤職員採用もあり、並行して行われているようです。

出所:平成30年度障害者選考試験の合格者発表(人事院)

合格者の試験区分による内訳

試験区分は9つで行われ、北海道が申込者377人に対して合格者が47人、東北が申込者403人に対して55人、関東甲信越が申込者4,035人に対して合格者が365人、東海北陸が申込者729人に対して合格者が67人、近畿が申込者1,483人に対して合格者が83人、中国が申込者357人に対して合格者が37人、四国が申込者261人に対して合格者が29人、九州が申込者891人に対して合格者が58人、沖縄が申込者176人に対して合格者が13人となっています。

合格者の障害種別内訳

申込者、合格者の保有する手帳の種類別割合は、身体障害者が申込者39.5%に対し合格者が42.3%、療育手帳等が申込者3.2%に対し合格者0.4%、精神障害者保健福祉手帳が57.4%に対し合格者が57.3%となっています。

また、身体障害者手帳等保有者の障害部位別割合は、視覚障害が申込者11.2%に対し合格者が13.5%、聴覚・音声機能等障害が申込者10.9%に対し合格者9.4%、肢体不自由が申込者48.2%に対し合格者45.8%、内部障害が申込者28.5%に対し合格者が30.7%、不明が申込者1.2%に対し合格者が0.6%となっています。

合格者の府省等別内訳

合格者の多かった府省は、国土交通省の174人、法務省の138人、国税庁の90人、防衛省の61人、農林水産省の33人となっています。

国家公務員障害者選考試験の内容と第一次選考通過者の合格基準

国家公務員障害者選考試験の内容

国家公務員障害者選考試験は第一次選考と第2次選考があり、それぞれの試験内容については以下のとおりです。

第1次選考

基礎能力試験(多肢選択式):公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験

•解答題数 30題
知能分野 15題(文章理解、課題処理、数的処理、資料解釈)
知識分野 15題(自然科学、人文科学、社会科学)
•解答時間 1時間30分

基礎能力試験の問題例はこちらから

作文試験:文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験
•解答題数 1題
•解答時間 50分
作文試験の問題例はこちらから

第1次選考通過者の決定方法

(1)基礎能力試験(多肢選択式)については、正解数を得点とします(合計30題のため満点は30点となります。)。
(2)作文試験については、得点を算出せず、合否の判定のみを行います。

基礎能力試験が原則として満点の30%以上である者のうち、作文試験に合格した者について、基礎能力試験の得点の上位から第1次選考通過者を決定します。(なお、合格者は、第1次選考通過者を対象にした各府省の採用予定機関が実施する個別面接等(第2次選考)の結果に基づいて決定されます。)

第1次選考通過得点及び平均点

第1次選考通過得点

第1次選考通過者は、基礎能力試験の得点が上記の点数以上であり、かつ、作文試験に合格した者となっています。

出所:平成30年度障害者選考試験 第1次選考通過得点及び平均点等一覧(人事院)

基礎能力試験の平均点

平均点は、16.536点でした。ちなみに第一次選考通過者の得点の平均点は18.333点となっており、第一次選考を通過するには20点以上は必要になると思われます。今回の結果では近畿や九州ではもっと必要となっており、地域によっても若干差があるようです。第一次選考を通過するには、25点を目標に試験勉強していくと、合格がかなり近づくのではないかと考えられます。

 
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