職場における人間関係に悩む人が多くいます。
人との距離感は近すぎてもいいものではなく、遠すぎても何となく寂しいものです。お互いがちょうど良いと思える心地よい距離感を保てると、人間関係がうまくいき心苦しさを感じません。でも、ちょうどいい距離感とは、どのような距離感なのでしょうか。
ここでは、人との距離感の感じ方や、職場での距離感の保ち方について見ていきたいと思います。
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人間関係にはちょうどいい距離感がある?
人間関係の言われる人との距離感が難しいのは、人のパーソナルスペースとも言えるこの距離感は、人によって変わるからです。
このスペースに、あまり親しくないと感じている他人が入ってくると、圧迫感や恐怖、違和感を感じますし、親しかったとしても、状況によっては、馴れ馴れしい、余計なお世話と感じることもあります。
とはいえ、この「距離感の判断」を間違えてしまうと、相手とのトラブルに発展しやすくなってしまいますので、バランスがとても大切です。
ちょうどよい距離感は、人によって違うことを意識した上で、人にはどんな感じ方があるのか、見ていきましょう。
人とのちょうどいい距離感は、個別に違う
集団行動が好きな人もいれば、一人で行動したい人もいる
誰かと一緒に行動することを好む人もいれば、一人で自由に行動することを好む人もいます。
人間は、周りの人と友好的な関係をもち、それを保ちたいという欲求や、仲間と一緒にいたい、人との繋がりがほしいという欲求があります。しかし、この誰かと一緒にいたいという気持ちは個別によって異なります。
誰かと一緒にいたいと感じる人の特徴
・仲間と一緒にいるのが好き
一人で行動するよりも、仲間と行動することが好きです。協調性があると見られることもあります。
・SNSや電話で話すことが好き
人と繋がっていたいという気持ちが強いため、積極的に連絡をとろうとしがちです。
・周りの承認を得たがる
自分の意見や行動について、周りの人の賛同や承認を得たがり、異なる意見の人を受け入れにくかったりします。
一人で行動したいと感じる人の特徴
・一人の時間を大事にする
誰にも干渉されない時間や場所を大切にしており、それが自分らしさを維持できることにつながることもあります。
人に合わせるのが好きな人もいれば、自分の意見を通したい人もいる
周囲が自分に何を求めているのかをうまく察知して行動する人もいれば、周囲とは関係なく、自分の考えを重視して行動する人もいます。
人に合わせるのが得意な人の特徴
・相手に合わせて臨機応変に対応できる
空気を読んで話を合わせるのがうまく、一緒にいる人を楽しませようとします。
・友達が多く社交的
相手が自分にどんなことを期待しているのかを理解し、それに合わせた行動をとることができるので、友達が多く、社交的な人が多いです。
自分の意見を通したい人の特徴
・周囲に流されない
自分がどう感じるか、考えるのかを大切にしているので、その場に合わせて意見を変えることがなく、行動や考えに一貫性があります。
・単独で行動することが多い
周りに合わせることを重視していないため、空気が読めない、融通がきかないと思われることがあります。
人とのちょうどいい距離感は、個別に違います。そして、これらは、どれかのタイプがよい、悪いということではなく、どちらもメリットにもデメリットにもなりえます。
職場での人間関係は、友達とは違う
では、職場での人間関係はどのような距離感がよいのでしょうか。
職場の人間関係は、仲が良いことも大切ですが、その目的は、仕事を問題なく遂行することです。仕事でのコミュニケーションは大切ですが、あまりにも距離感が近過ぎると、疲れてしまったり、逆に問題が出てくることもあります。仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けてつきあうのが、ほどよい距離かもしれません。
人との距離感は、実際に付き合ってみないとわからないことが多いものです。実際にやり取りしている中で、「自分が無理をしている」と感じたり、雰囲気が重苦しく感じているのであれば、離れてみることも大切です。少し距離をとってみて、何がその苦しさの原因だったのかを考えてみて、お互いが心地良いと思える距離感を作っていくとよいでしょう。
仕事では、目的や目標を達成するために、一緒に協力することは必要ですが、職場にいる間中、無理することはありません。休憩時間や昼休み時間は、自分のペースで時間を過ごしてよいのです。周りの人の目や雰囲気を気にしすぎて、苦しい状態を限界まで我慢しないようにしましょう。
職場は仕事する場所であって、人間関係で悩む場所ではありません。仕事の中のコミュニケーションや協力は大切ですが、自分に合った距離感を知ることも大切です。
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まとめ
職場における人間関係や距離感に悩む人が多くいます。
ここでは、人との距離感の感じ方や、職場での距離感の保ち方について見てきましたが、難しいのが、人間関係の距離感には、個人差が大きいということです。ある人にとってはちょうどいいと思えても、別の人には息苦しさや、辛さを感じることがあるからです。
まずは、自分に合った距離感はどのようなものかを見つけるとよいでしょう。特に発達障害の方は、この距離感の掴み方が苦手な場合があります。でも、誰もはじめから上手に距離感が分かる人はいません。もし、うまくいかないことがあったとしても、そのこと自体を恐れるのではなく、その経験から次に活かすことが大事です。
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