応募しても不採用ばかり・・・、障害者雇用は本当に進んでいるのか

応募しても不採用ばかり・・・、障害者雇用は本当に進んでいるのか

2020年07月14日 | 障害者枠で就活

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「企業は障害者雇用を進めていると言われているけれど、応募しても不採用ばかりの返事がくる、障害者雇用は本当に進んでいるのでしょうか。」という声をお聞きします。特にそういった声が多いのは、精神障害者の方からです。

精神障害者が義務化される前からの雇用の現状を知っているものからすると、かなり進んできているし、社会的な認知度も浸透してきたと感じるのですが、障害者枠で応募されている方や、直接関わっている方でないと、まだそのように感じられないこともあるようです。

ここでは、障害者雇用の状況や、なかなか採用が決まらないという場合、どのような理由が考えられるのかについて、見ていきたいと思います。

障害者雇用は、本当に進んでいるのか

採用面接を受けても、なかなか書類選考が通らない、面接にいっても採用通知をもらうことができないという状況が続くと、落ち込んでしまいますよね。そうすると、本当に障害者雇用は進んでいるのか・・・なんて、考えてしまいがちです。

実際に企業の障害者雇用の状況を見ると、確実に障害者雇用が進んでいることがわかります。

障害者雇用の状況を見ると、民間企業の雇用状況をしめすグラフは、きれいに右肩上がりになっています。雇用者数 56.1万人 (身体障害者35.4万人、知的障害者12.8万人、精神障害者7.8万人)で、実雇用率 2.11%となっています。 雇用者数は16年連続で過去最高を更新しているそうです。

また、ハローワークにおける障害者の職業紹介状況を見ても、平成30(2018)年度の就職件数・新規求職申込件数は増加しており、就職件数は102,318件と10年連続の増加です。新規求職申込件数は211,271件と19年連続で増加しています。

ハローワークにおける職業紹介状況(就職件数)を見ると、10年前から比べてもその数は、2倍以上になっており、その中でも特に精神障害者の占める割合が高くなっていることがわかります。

出典:第96回労働政策審議会障害者雇用分科会(厚生労働省)

このようなことから、障害者雇用は着実に進んでいると言えるでしょう。

一方で、法定雇用率達成企業の割合は 48.0%です。半数以上の企業では、まだ法定雇用率を満たしていません。法定雇用率の達成状況を見ると、企業規模別に応じてかなりの差がでていることがわかります。

従業員45.5~100人未満 1.71%(前年は1.68%)
従業員100~300人未満 1.97%(同1.91%)
従業員300~500人未満 1.98%(同1.90%)
従業員500~1,000人未満  2.11%(同2.05%)
従業員1,000人以上 2.31%(同2.25%)

現時点での法定障害者雇用率は2.2%となっていますが、従業員1000人以上の企業は、平均が2.31%となっており、すでに障害者雇用率を達成している企業が多いことがわかります。また、その達成している割合も、企業規模別達成企業割合の中で、最も高く(54.6%)なっています。

法定雇用率達成企業の割合は、次のようになっています。

従業員数45.5~100人未満 45.5%(前年は44.1%)
従業員数 100~300人未満 52.1%(同50.1%)
従業員数300~500人未満 43.9%(同40.1%)
従業員数 500~1,000人未満 43.9%(同40.1%)
従業員数1,000人以上 54.6%(同47.8%)

これを見ると、中小企業の中でも雇用率を達成している企業の割合は増えてきていることがわかります。しかし、障害者雇用を全く雇用していない企業も3割ほどいます。これらのことから、おそらく、中小企業の中では、障害者雇用が進んでいるところと、そうでないところの差が激しいのではないかと考えられます。

しかし、総合的にみると、障害者雇用の状況から見ても、確実に障害者雇用は、企業で取り組まれてきていると言えます。でも、なかなか採用が決まらないという場合、どうしたらよいのでしょうか。

障害枠で応募しているのに、不採用続きの理由

障害者雇用については、企業の考え方によって若干差はありますが、基本的には、一般の求人で求めるようなキャリアやスキルを求める会社は少ないと思います。そのため一般的な採用から比べると、仕事の内容とのマッチ度やキャリアなどで差がつくことはあまりありません。

では、どこで、採用と不採用の分かれ目になるのでしょうか。

仕事に対する意欲が感じられない

まず、仕事をしたいと本当に、本人が思って応募しているのかという点を、面接ではしっかり見られています。

ある程度の障害者雇用をしてきた企業では、就職面接に来るのだから、やる気があるだろうと採用したものの、実際には、就労移行支援事業所のスタッフや家族の意見やサポートによって、応募しているケースも多く、ちょっとしたことですぐに退職に至ってしまったということを経験していることも多いからです。

では、本当にここで働きたいと思っていることを示すには、どうしたらよいでしょうか。例えば、企業について、ホームページを見たり、働いている人の声を探してみるということができるでしょう。

今は、簡単にネットで検索できますので、今お伝えしたような情報は、誰にでも調べられることです。これらの情報を全く調べていないとしたら、やはり本当にやる気があるのだろうかと疑われてしまうことになるでしょう。

社内で必要とされる程度のコミュニケーションがない

また、質問されていることに対する答えがズレていて、会社でのコミュニケーションをとることが難しそうだと判断されるような場合も、採用は見送られることが多くなります。

面接では、ある程度、質問されることが決まっているものなので、それらが答えられないようであれば、準備不足とともにコミュニケーションが取れない人という印象を与えてしまうことになります。

そうならないためには、しっかり事前に準備しておくことや、場合によっては、就労支援機関のスタッフに同席してもらうこともできるかもしれません。

また、普段コミュニケーションが苦手であれば、どのような形でサポートしてもらっているのか、こんな形で配慮してもらうとわかりやすいなどを伝えることもできます。会社でのコミュニケーションを取る方法をイメージしてもらえる具体的な話をすると、面接で流暢に話せないことを理由に不採用になる割合は減るでしょう。

障害に対する理解や対応ができていない

また、自分の障害についての理解が足りないような場合にも、採用を見合わせることが多くなります。通院や服薬管理について自分で把握できており、自己コントロールできているかなどは、企業が採用において重要視している点です。

いくら今までのすばらしい経歴やスキル、資格があったとしても、会社として担当してほしいと思っている仕事内容をこなせないような体調管理をしていたり、自分で服薬管理ができずに具合が悪いという状況が続くことは、仕事をする以前の問題と見なされることになります。

障害者の採用面接では、「就労準備性ピラミッド」を重視している会社も多くあります。就労準備性ピラミッドについては、まとめの後にリンクを示しておきますので、関心があれば見てください。

まとめ

「応募しても不採用ばかりの返事がくる、障害者雇用は本当に進んでいるのか。」という声を聞くことがよくあります。そんな方のために、障害者雇用の状況や、なかなか採用が決まらないという場合、どのような理由が考えられるのかについて、一緒に考えてきました。

まず、障害者雇用の状況についてですが、確実に企業において障害者雇用が進んでいる様子をいくつかのグラフから見て、ご理解いただけたと思います。企業側も障害者雇用に積極的に取り組もうとしていますので、障害者枠で就職することを前向きに取り組んでいただきたいと思います。

一方で、不採用ばかりが続いているようであれば、不採用の理由を自己分析してみることができるでしょう。不採用の理由の多い点としては、仕事に対する意欲が感じられないこと、社内で必要とされる程度のコミュニケーションがないと思われること、障害に対する理解や対応ができていないことなどがあげられます。

このような判断をされないように、面接でどのように伝えれば相手に理解してもらえるかを考えて、準備しておくことは大切です。就職活動のサポートを行っていますので、関心があれば、こちらからお問い合わせください。

参考

障害者の採用面接で必ず確認しておきたい就労準備性ピラミッドとは?

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