就労移行支援事業所の訓練は、本当に就職に役立つのか

就労移行支援事業所の訓練は、本当に就職に役立つのか

2021年10月19日 | 障害者枠で就活

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就労移行支援事業所に行っても、すでに知っているビジネスマナーや基本的なPCの操作などで、本当に就労に役立つのか・・・と疑問に感じる人もいるかもしれません。

就職した経験があったり、今までに専門的な職務を経験してきた人にとっては、特にそのように感じられるかもしれません。

しかし、一般的な障害者雇用という枠で働くときには、就労移行支援事業所で就労訓練をしていることによって、企業に一定の評価を得ることができるということも事実です。就労移行支援事業所の訓練や活用方法について、ここでは見ていきたいと思います。

就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所とは、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつである「就労移行支援」を提供する事業所のことです。障害者総合支援法では、障害者を対象としたサービスを行っており、就労に向けた準備もこの中に含まれています。

就労移行支援事業所は、障害者で働く意志のある人に、仕事をする上で必要なスキル等を身につける職業訓練のほか、面接対策などを通して就職活動のサポートをしています。また、行政やハローワーク、医療機関等の関連機関と連携しながら、安定的に働けるように環境を整えたりすることもします。就職後も一定期間になりますが、職場定着できるように事業所を訪問したり、相談に応じることもあります。

企業が障害者雇用を行なう場合には、就労移行支援事業所から採用することが増えています。その理由としては、就労移行支援事業所には、働く意欲があり、働く準備をしている障害者がいると認識されていること、また、それを支援する就労移行支援事業所がいることがあげられます。

企業側は採用を決める時に、短い面接時間で判断することを難しいと感じることは少なくありません。そのような時に、就労移行支援事業所のような機関がサポートすることは、障害者雇用を進める上で心強いと感じることが多いのです。

就労移行支援事業所では、何が学べるのか

就労移行支援事業所は、2年間という訓練期間が定められています。この期間中に就職を決めて就労移行支援を卒業できるように、働くために必要な知識や能力を身につける職業訓練や企業実習等を行っています。

職業訓練および実習の内容は、運営する事業所ごとによって内容は若干異なります。しかし、2年間で就労するという目的は同じですので、基本的に就職するための生活リズムの確立や、身だしなみ、挨拶、報告・連絡・相談などをはじめとしたビジネスマナーの習得、履歴書・職務経歴書の作成および面接対策に取り組むことが多いです。

どのように訓練が異なるかというと、作業訓練等で基礎体力や集中力・持続力の向上を目指すところもあれば、就労移行支援事業所によっては、パソコンの操作方法のトレーニングや、擬似会社や部署の中における役割分担をしてコミュニケーション能力や実務スキルの訓練を行なうところもあります。

就労移行支援事業所の活用方法

就労移行支援事業所での職業訓練は、ある人にとっては既に知っていること、できていることばかりかもしれません。それでも、いろいろな企業での採用に就労移行支援事業所を活用した中で感じているのは、障害者枠で就労したい人にとっては就労移行支援事業所にいく価値はあると言うことです。

どのような点から、そのように感じているのかについて、理由をお伝えしていきます。

自己分析がしっかりできる

まず、自己分析が時間をとって、他の人の評価や視点も入れながら、しっかりできるということです。自分のことは、案外自分ではよくわからないことも多いものです。

面接用の答えを準備しようとして、得意なこと、苦手なこと、良い点、何か困ったことがあった時にどのような態度をとってしまうのかなどは、自分で考えることも多いと思います。しかし、このような表面的な答えだけを準備していても、面接ではうまく答えられなかったり、少し突っ込まれた質問をされると答えられない状況をよく見かけます。

本当に自分が仕事に対してどのような考えや思いを持っているのか、そして、働きたいのかから始まり、自分の得意なことや苦手なことなどを自己分析をしていくことは、就職活動では本当に大切です。このときに、第三者からの客観的な視点などは、大いに役立つことがあります。

就労移行支援事業所では、自己分析の時間をとっていることも多く、その時間で自己分析をすることができます。また、第三者からの客観的な視点からの評価も聞けるので、参考になることが多いでしょう。

就職活動の情報収集やサポート

就職活動の情報をどのようにして入手していますか。障害者枠で就職や転職活動したいという人の相談にのることがよくありますが、ほとんどの場合、自分自身で情報収集がしっかりできていることは、あまりありません。

ハローワークの求人情報は誰でも閲覧できるものですし、人材紹介会社からの情報も登録しているところからの案内しか見れません。

一方で、就労移行支援事業所では、ハローワークに出ていない求人情報を企業から直接聞いていたり、声をかけられていることや、これまでの経験や人脈から一般的には表に出ていない求人情報を持っていることも少なくありません。

就職後のサポートやフォロー

また、雇用する企業が心配することは、雇用した障害者の人が安定的に働けるか、雇用してから体調が悪くなったり、求めている仕事ができない時にどのように対応したらよいかという点です。

就労移行支援事業所では、一定期間就労定着支援をすることが求められていますので、雇用することに不安を抱いている企業にとっては、このような支援機関がついていることは、安心して雇用するための1つの条件になりうるのです。

ほぼ同じ能力やスキル、条件であれば、あなたも応募者を採用するときに、支援機関がいる応募者と支援機関がついていない応募者のどちらを採用したいかと聞かれれば、答えはすぐにわかるでしょう。

就労移行支援事業所に通うことのメリットをいくつかあげてみました。このような理由から、障害者枠で働きたい人には就労移行支援事業を活用するとよいと感じています。(既に就職していて、転職を考えている場合は少し異なります。)

では、たくさんある就労移行支援事業所の中で、どのように選んだら良いのかについて考えてみたいと思います。

就労移行支援事業所の選び方

自分に合ったところを選ぶ

就労移行支援事業所と言っても、いろいろな就労移行支援事業所があります。運営母体や、対象としている障害種別、どのような就労支援をしているのかなどによって、大きく違ってきますので、まず自分にあったところを選ぶことが大切です。

訓練内容ももちろんですが、事業所の雰囲気やスタッフの雰囲気、一緒に学ぶ可能性のある利用者の人や雰囲気なども見て、実際に見学などをして決めると良いでしょう。

自分の居づらい事業所を選んでしまうと、通うだけで辛くなってしまうこともあります。そうならないためにも、事前に自分の目でしっかりと確認しておきましょう。
また、口コミなども検索しておくことも一つの方法としては有効的だと思います。(ただし、書かれていることは、本人の主観によるものでなので、事実を反映しているかどうかについては、あなたの目や感性で確認したほうが間違いがないでしょう。)

就職実績を見る

就労移行支援に通う目的は、企業に就職することです。そのため、あなたの行きたい業種や職種の企業にどれくらいの就職実績があるのかを見ておくことも大切です。

また、過去に就労移行支援事業所を修了した利用者が就職した企業のほとんどは、そこから採用した人材に満足している場合、再び採用する時には声をかけてくることがほとんどです。企業の担当者からの情報を得ている可能性もありますので、どのような企業の採用に就労移行支援事業所がネットワークを持っているのかを知っておくことも役に立つでしょう。

まとめ

時々、就労移行支援事業所の訓練は本当に就職に役に立つのか・・・という声を、障害者枠で就職を目指す人から聞くことがあります。訓練内容は事業所によっても異なりますし、その事業所の強みや企業とのネットワークも違いますので、これは一概に答えを出せる質問ではないと感じています。

しかし、一つ言えるのは、就労移行支援事業所は、障害者雇用に関する企業の情報をあなたが持っているよりも多くの情報を持っている可能性が非常に高いということです。

また、自分のことは、自分ではわからないことも多いですが、就労移行支援事業所では、利用者の自己分析や就職活動支援を数多く行っています。これらの就労移行支援事業所が持っている経験値は、あなたの就職活動にも大いに役立つ可能性があります。

就労移行支援事業所をどこにしようかと悩んでいるのであれば、まずは実際に就労移行支援事業所に見学に行き、訓練内容や企業就労の実績、事業所やスタッフの雰囲気を見ることをおすすめします。

就労移行支援事業所

障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】

障害者のための就労移行支援事業所 LITALICOワークス

障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】

参考

【障害者総合支援法】就労継続支援事業と就労移行支援事業の概要と対象者

障害者採用に活用できる就労移行支援事業所とは?

「障害者枠でなかなか就職ができない」を解決する方法

障害者雇用の今後の流れはどうなるのか

就労継続支援A型についてわかりやすく解説します

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