新型コロナのストレス対策~症状や対応方法~

2020年04月20日 | 障害関連の情報

緊急事態宣言が出されて2週間経とうとしています。職場でもテレワークなどを実施したり、障害者社員には休業という対応をとっているところもあります。

はじめての経験ということもあり、連日ニュースやインターネットなどで情報収集してしまいがちですが、だんだん深刻になっていく状況や、新型コロナウイルス感染、そして、これから仕事や職場がどうなってしまうのかなどの不安や心配を抱えている人も少なくありません。

新型コロナウイルスに感染しないことも大切ですが、新型コロナウイルス感染症対応で疲れている人も少なくありません。特に障害者社員は、このような変化に敏感に反応する方もいます。体と心の健康をどのように維持していくか、対処法や留意点などについて考えていきたいと思います。

ストレスとは

私たちは、普段の生活の中でもストレスを感じることはたくさんあります。ストレスは軽いものから重いものまでいろいろですが、多少なりとも、私たちはストレスを感じることで心身の状態が乱れたり、身体的、精神的な不調を感じます。

また、今は特に新型コロナの感染の脅威や、その対応、また今後の影響などを考えるとさらにストレス要因が増えています。国の新型インフルエンザに関する対策の動向や、緊急事態宣言、時差通勤やリモートワーク、子どもたちの休校休園、ごく限られた日常生活以外の自粛など、いつも以上にストレスを感じてしまう状況に陥っています。

私たちはストレスを感じると、身体的な面では血圧や抵抗力などが低下したり、精神的な面においては嫌悪感や不安感が生じたりすることがあります。ただ、ストレスに対処するための防衛反応を持っていることから、ストレスに負けないようにしようという働きも活性化しています。

そのため低下していた血圧や抵抗力などが上昇し、脳内伝達物質であるアドレナリンやホルモンの分泌が活発になります。そのため一見すると、いつもよりも仕事が進んだりするように感じるかもしれませんが、このような状態はストレスを回復したわけではありません。一時的にストレスに抵抗した状態を作り出しているだけであり、このような状況が続くと抵抗力がだんだん下がっていき、心身ともに弱っていきます。そして、その状態をそのまま続けたり、無理をしすぎたりすると病気に陥ってしまうこともあります。

ストレスの症状とは

ストレスには、どのような症状が見られるのでしょうか。

身体面と精神面での影響が起きてきます。例えば、体調面では、疲れがとれない、眠れない、頭痛がする、肩こりがひどくなる、体が重だるい、めまいがするなどです。精神面では、いつもイライラしている、不安や心配な気持ちがいつもする、落ち着かない、落ち込む、緊張している、集中できない、意欲が出ないなどです。

特に、ストレスを感じるときにでてくる症状と特徴は次のようなものがあります。

疲れがとれない

長時間の考え事や精神的な緊張状態が続くと、脳の調整能力が十分に働かなくなってしまい、疲労を感じるようになります。その他には、食生活の乱れや不規則な生活、運動不足が疲労の原因になっていることもあると言われています。

十分な休息や睡眠をとることで疲労を回復できる場合は、生理的な疲労であり、病的な疲労ではありませんが、十分に休んでいるのに疲労が回復しない、全身のだるさや倦怠感が長く続くときは、何らかの病気の兆候があるかもしれないと言われています。

眠れない

眠れない状態は、睡眠障害ともいわれ、睡眠に関して何らかの問題がある状態のことを指します。

夜になかなか寝れないことだけでなく、夜中に目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)、昼間に眠気が続く、睡眠中の異常行動、睡眠リズムの乱れなども含まれており、睡眠障害と一口に言っても、その内容はいろいろあります。体調だけでなく、精神や社会生活へも影響がでてきてしまう症状です。

頭痛

ストレスは私たちの心身の状態を健康に保つ自律神経を刺激し、脳を緊張状態にさせます。そのため血管を収縮させることで血液の流れが滞り、必要な栄養などが脳に運ばれなくなり、頭痛が引き起こします。

ストレスによる頭痛は、頭全体や後頭部から首にかけて締めつけや圧迫感があることが特徴です。一般的な頭痛のズキズキする感じとは違う、頭を締め付けられるような痛みがあります。

原因としては、精神的なストレスもありますが、一定の姿勢を長時間継続すること、疲労による筋肉の緊張、血管の圧迫などによって起こることが多くあります。

吐き気

ストレスは胃への負荷が大きいため、吐き気をもよおすことがあります。腹圧が高くなるために胃の中の物が逆流したり、胃酸が過剰に分泌されたりして、吐き気をもたらします。

また、胃や胸がムカムカしたり、きりきりとした痛みなどとして現れることもあります。頭痛と吐き気が一緒に生じる場合も多いといわれています。

憂うつ感

ストレスが自律神経を刺激し、その働きが乱れることで、憂うつ感などが生まれます。何をしても気分が晴れなかったり、行動するのが億劫になったりなどの症状が現れます。この症状が継続して続いたり、悪化したりすると、うつ病などになることがあります。

焦燥感

焦燥感には、異常な焦りを感じたり、強い孤独感が生じたりします。ストレスが原因で起こりやすい精神的症状のひとつであり、憂うつ感と同じように自律神経の乱れが原因だといわれています。

注意力の低下や間違いが多くなる

ストレスを感じると、自律神経の働きを乱してしまうため、身体的・精神的な症状をもたらします。注意力の低下は、休息を取るようにという指令が脳に与えられることにより、倦怠感を引き起こします。それでもそのまま無理をして仕事などを続けたりすると、物事に集中できず、結果的に注意力が落ちてしまうことにつながります。

また、集中力が欠如し、倦怠感などが生じると注意力が散漫になりがちになるため、記憶したり、論理的に考えたりする能力が低下し、うっかりミスなどの間違いが多くなることもあります。

どのような対応がとれるのか

正確な情報を入手する

新型コロナは、私たちにとって未知のことが多くあります。新型コロナの予防や感染後の対処方法、国や自治体からの要請やそれに対する職場の対応などです。

日々、情報が新しくなっていきますので、まずは、厚生労働省のホームページや、ニュース、感染症専門医の話などを参考にして、正確な情報を入手するようにしましょう。

コミュニケーションをとる

職場や家族の人とコミュニケーションをとる時間を作りましょう。不安や心配を言葉にして共有したり、話を聴くことが大切です。話すことが難しい場合には、メールやメッセンジャーなどを活用するとよいでしょう。

職場を休業している場合には、社員の様子を聞いたり、生活リズムを崩さないようにサポートすることも大切です。特に、ひとり暮らしをしている障害者社員には、家でどのように過ごしているのか、服薬の状況なども確認することが大切です。

ストレス解消法を見つける

ストレスを感じているのであれば、好きなことをしてストレスを解消するようにしましょう。趣味を楽しんだり、普段あまりしないことにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。外出することは自粛することが望ましいですが、適度な運動も気分転換するのに役立ちます。

気分を落ち着かせ、自律神経のバランスを整えるために、音楽を聞いたり、アロマテラピーなどをするのもよいかもしれません。

まとめ

新型コロナのストレス対策についてまとめました。企業によっては、早くからリモートワークを取り入れたり、緊急事態宣言が出されてから職場出勤を取りやめたりと、働く環境や生活がいつもと大きく変化しています。障害者の社員の中には、不安や心配を抱える人も少なくありませんので、フォローが大切になってきます。

このような生活環境が変わる中で心配なことは、知的障害や精神障害の方の生活リズムの乱れです。特に、ひとり暮らしをしている場合には、生活で困っていることはないかなどの確認をするとよいでしょう。

また、新型コロナ感染を防ぐことも大切ですが、インターネットなどを使う機会や時間も多くなりますので、情報セキュリティや詐欺に引っかからないように気をつけるべきことなどもオンラインで研修するとよいかもしれません。

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