こんな時には休職が必要、休みが必要なサインと判断

こんな時には休職が必要、休みが必要なサインと判断

2024年08月2日 | 障害関連の情報

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多くの人は、病気で休むことに対して「甘え」や「怠け」といった否定的な見方をすることがあります。しかし、病気や心身の不調は誰にでも起こり得るものであり、その際に適切な休養を取ることは、長期的な健康維持と業務パフォーマンスの向上に繋がります。社員が必要な時に休むことができる環境を整えることは、企業の責任であり、社会全体の健康と福祉にも寄与します。

休職は健康を守るための重要な手段です。休職が必要なサインの見極め方や信頼できる医療機関を見つけるポイントについて解説します。

休職が必要なサインの見極め

仕事のパフォーマンス

職場での仕事が通常の3~5割程度しかできていない場合は、休職を考えたほうがよいかもしれません。出勤しても仕事のパフォーマンスが低下し、評価を下げるだけであれば、無理に働くよりも思い切って休んだほうが効果がある場合も少なくありません。

仕事のパフォーマンスが低下していることは、体調不良やストレスが原因である可能性が高く、無理に働き続けることは、本人の健康をさらに悪化させるだけでなく、職場全体の効率にも悪影響を及ぼします。

体のサイン

職場に行くと動悸がするなどの身体的な異常が現れる場合、それは体が限界を迎えているサインです。こうした身体の警告を無視せず、適切な対応を取ることが必要です。動悸や不安感は、ストレスや過労の結果として現れることが多くなっています。早期に対応することで、深刻な健康問題を未然に防ぐことができます。

体の変化

食事や睡眠が十分にとれていない状況が続く場合、体のバランスが崩れていることを示しています。体重の急激な変化が見られる場合も、健康状態を見直す必要があるサインです。これらの変化を見逃さず、適切に対応することが重要です。食事や睡眠が不足すると、さらに深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

周囲の意見

上司や家族から休職を勧められた場合、それは真剣に検討すべきサインです。周囲の人々は、本人が気づかない変化や問題に気づくことが多いため、彼らの意見を尊重し、冷静に判断することが重要です。周囲のサポートを受け入れ、適切な対応を取ることが求められます。

精神状態

「頑張りたい」と思う気持ちがあっても、「消えたい」「死にたい」などを繰り返し考えてしまう状態(希死念慮)が続く場合は、非常に危険です。長時間労働に精神的ストレスが加わったり、自分を責め続けたことで、このような状態になってしまうことがあります。このような気持ちがある場合は、即座に休職を考えるべき状況と言えるでしょう。無理をせずに専門家の助けを求めて。休養を取ることを最優先します。

医療機関を受診するためにはどうしたらよい?

自分が休みが必要な状況として、身体的な症状(例:動悸、極度の疲労、食欲不振)や精神的な症状(例:不安、抑うつ、死にたい気持ち)などの変化や不調に気づいたなら、まず信頼できる上司や同僚、家族に体調不良を相談するとよいでしょう。周囲のサポートを得ることで、適切な判断を下しやすくなります。
医療機関を受診する時には、適切な診断のために、次の情報を整理しておくとスムーズに話ができます。
・具体的な症状とその期間
・体調不良の原因と思われる要因(例:ストレス、過労)
・既往歴や現在服用している薬
・これまでの治療歴やカウンセリングの記録

医療機関の種類としては、次のようなものがあります。
・精神科・心療内科: 精神的な不調が主な場合
・内科・総合診療科: 身体的な症状が主な場合
・産業医: 企業が契約している産業医がいる場合は、まず産業医に相談

状況に合わせたところを選ぶとよいでしょう。大事なことは、信頼できるところを選ぶことです。信頼できる医療機関を選ぶためのポイントを見ていきます。

信頼できる医療機関を選ぶためのポイント

1. 専門性と診療科目
専門性と診療科目を確認しましょう。専門性では自分の症状に合った専門科を選ぶことが重要です。例えば、精神的な不調であれば精神科や心療内科、身体的な不調であれば内科や総合診療科を選びます。
診療科目では、医療機関のウェブサイトや紹介状などで、診療科目や提供される治療内容を確認します。
2. 医師の経験と評判
医師の資格と経験を見ることも大切です。資格、専門分野、経験年数などを確認しましょう。ホームページに記載されていることが多いので、情報収集してみます。
また評判については、インターネットの口コミサイトやSNS、同僚や知人の紹介を参考に、医師や医療機関の評判をチェックすることができます。
3. 診療体制と設備
診療時間、予約の取りやすさ、急患対応の有無などを確認します。自分の生活スタイルや緊急時の対応に合う医療機関を選びましょう。
自宅や職場から通いやすい場所にある医療機関を選ぶと通いやすいです。アクセスがよいと通院の負担を軽減することができます。交通機関として公共交通機関の利用が便利かどうか、駐車場があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
4. 医師との相性
医師とのコミュニケーションが取りやすいか、自分の症状や不安を話しやすいかを確認してください。これは、実際に診察を受けて、医師とコミュニケーションを図った上で判断することになります。医師が自分の話を丁寧に聞き、分かりやすく説明してくれるかどうか、信頼感があるかなどをみます。
5. 診療費と保険の対応
診療費が明確に提示されているかを確認し、自分の予算に合った医療機関を選びます。健康保険やその他の保険が適用されるかどうかも確認しましょう。

信頼できる医療機関を選ぶためには、これらのポイントを総合的に考慮し、自分に最適な医療機関を選ぶことが重要です。適切な医療機関を選ぶことで、安心して治療に専念し、早期の回復を目指すことができます。
また、すでに医療機関にかかっている場合には、現在通院している医療機関やかかりつけ医からの紹介を受けることも一つの方法です。信頼性の高い医療機関を紹介してもらえることが多いです。
同僚や知人など、周囲の信頼できる人々からの情報も有効的です。実際に治療を受けた経験がある人からの情報は参考になることがあります。

まとめ

休職が必要なサインを見逃さず、適切に対応することは、健康維持や働いていくうえで不可欠です。休職が必要なサインについて、仕事のパフォーマンス、体のサイン、体の変化、周囲の意見、精神状態などの点から解説しました。これらのサインがある時には、休むことを考えましょう。
医療機関としては、精神的な不調が主な場合には、精神科・心療内科、身体的な症状が主な場合には、内科・総合診療科、企業が契約している産業医がいる場合は、まず産業医に相談してみるとよいでしょう。
医療機関もいろいろなところがあります。大事なことは、信頼できるところを選ぶことです。専門性と診療科目、医師との相性などを中心に総合的に考慮し、自分に最適な医療機関を選ぶことが重要です。適切な医療機関を選ぶことで、安心して治療に専念し、早期の回復を目指すことができます。

動画で解説

参考

休職中の社員対応、人事はどのような関わり方をするとよいのか?

メンタルヘルスの休職、職場復帰までのステップとポイント

精神障害者保健福祉手帳の取得方法や判断基準とは?

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