2018年度(平成30年度)国家公務員の障害者選考試験に必要な受験の傾向と対策

政府は、障害者雇用水増し問題の発覚を受けて、再発防止や採用方針をまとめた基本方針を明らかにしました。これに基づき、2019年までに約4,000人の障害者を採用する目標を掲げており、人事院が国家公務員の障害者選考試験の実施を決めています。対象は、障害者手帳や知的障害の判定書を持っていることが条件となります。

また、11月下旬には、採用が常勤は約1210人、非常勤は約3150人になるとの内訳を明らかになっています。

ここでは、人事院人材局試験課が公開した国家公務員の障害者選考のスケジュールや応募対象者、試験の内容について説明していきます。

試験の日程

受付期間は2018年12月14日(金)郵送にて必着、第1次選考日 2019(平成31)年2月3日(日)となっています。

この選考試験は、人事院が第1次選考(筆記試験)を実施しますが、第2次選考(採用面接)は各府省が実施します。

受験申込受付期間2018(平成30)年12月3日(月)~12月14日(金)
第1次選考日2019(平成31)年2月3日(日)
第1次選考通過者発表日2019(平成31)年2月22日(金)10:00
第2次選考日2019(平成31)年2月27日(水)~3月13日(水)
合格者発表日2019(平成31)年3月22日(金)10:00

採用予定数

2019年までに約4,000人の障害者の採用や、11月下旬には、採用が常勤は約1210人、非常勤は約3150人になるとの内訳を明らかにしましたが、人事院人材局試験課からの発表では、採用予定数は全体で676人になるようです。

採用予定数は、地域ごとに採用予定数が決められ、さらにその地域の中で採用予定機関別の人数が決められています。

北海道43人
東北48人
関東甲信越328人
東海北陸58人
近畿68人
中国37人
四国26人
九州51人
沖縄17人

採用予定機関別の人数についての内訳は、国家公務員 障害者選考試験をご覧ください。
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国家公務員 障害者選考試験

試験の種類・方法について

第1次選考基礎能力試験

公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)と作文試験から構成

基礎的な能力筆記試験

公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)について30題
知能分野 15題(文章理解、課題処理、数的処理、資料解釈)
知識分野 15題(自然科学、人文科学、社会科学)
解答時間 1時間30分

作文試験

文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験
解答題数 1題
解答時間 50分

第1次選考通過者の決定方法

(1)基礎能力試験(多肢選択式)については、正解数を得点とします(合計30題のため満点は30点となります。)。
(2)作文試験については、得点を算出せず、合否の判定のみを行います。
基礎能力試験が原則として満点の30%以上である者のうち、作文試験に合格した者について、基礎能力試験の得点の上位から第1次選考通過者を決定します。

第2次選考採用面接

各府省の採用予定機関において個別面接等を実施

合格者の決定

合格者は、第1次選考通過者を対象にした各府省の採用予定機関が実施する個別面接等(第2次選考)の結果に基づいて決定されます。

試験問題例

基礎能力試験と作文試験の例が公開されています。

基礎能力試験

課題処理 例題1

A、B、Cの3つの国家資格の保有状況について、次のことが分かっているとき、BとCを持っているがAを持っていない人は、何人か。

Aを持っている人は60人、Bを持っている人は50人いた。
AとBを持っているがCを持っていない人は、12人いた。
AとCを持っているがBを持っていない人は、15人いた。
AもBも持っていない人は10人いたが、そのうちCを持っている人は2人いた。
A、B、Cのいずれも持っていない人と、A、B、Cの全てを持っている人は、同じ数だった。
Aのみを持っている人と、Bのみを持っている人は、同じ数だった。

1. 2人
2. 3人
3. 4人
4. 5人
5. 6人

【正答は 4】

課題処理 例題2

A~Eの5人は、回転ずし店で夕食をとった。
すしの値段は表のとおりであった。次のことが分かっているとき、確実にいえるのはどれか。


ネタ  1皿の値段
いか   200円
たこ   200円
いくら  300円
まぐろ  300円
うに   400円
たい   400円

5人は、それぞれ3皿以上注文した。
5人が注文した金額の合計は5,000円であった。
注文した金額が最も多かったのはAで、1,600円であった。
5人とも、まぐろ を注文した。
A、B、Cは、いくら を注文した。
Dは、200円のすしを2皿、300円のすしを1皿、400円のすしを1皿の、合計4皿を注文した。
同じネタを2皿以上注文した者はいなかった。

1. Aは、たこ を注文した。
2. Bは、200円のすしを2皿注文した。
3. Cが注文した金額は、800円であった。
4. Dは、うに を注文した。
5. Eは、400円のすしを1皿注文した。

【正答は 3】

数的処理 例題3

ある小学校の1年生は、女子の人数が男子の人数のちょうど95%である。
1年生全員を大教室に集めて授業をすることを計画したが、この大教室に備え付けられている座席数は79で、男子又は女子だけなら全員が着席できるが、1年生全員が着席するには備え付けられている座席の数では足りなかった。
このとき、この小学校の1年生は何人か。

1.  78人
2. 104人
3. 117人
4. 130人
5. 156人

【正答は 3】

数的処理 例題4

ある部署の社員数は20人で、年齢別の内訳は50歳代が3人、40歳代が6人、30歳代が6人、20歳代が5人となっている。
この部署で年末に旅行会を行うこととし、企画委員を50歳代から1人、40歳代から1人、30歳代から2人、20歳代から2人選ぶことにした。
このとき、委員として選ばれる社員の組合せは何通りあるか。

1.   540通り
2. 1,080通り
3. 2,700通り
4. 4,050通り
5. 5,400通り

【正答は 3】

資料解釈 例題5

次の表は、ある工場の5年間の機械故障件数とそれに伴う負傷者数を、機械の種類別に調べたものである。
この表から確実にいえるのはどれか。


機械の種類  故障件数  負傷者数
機械A     70件   18人
機械B    440件  109人
機械C     47件   18人
機械D     54件   43人

1. 機械Dは、故障1件当たりの負傷者数が最も多い。
2. この工場では、機械Cの数が最も少ない。
3. 機械Aと機械Cは、負傷者を伴う故障の発生する割合が等しい。
4. この工場の1年当たりの故障件数は、120件を下回る。
5. 機械Bは、1台当たりの故障件数が最も多い。

【正答は 1】

自然科学 例題6

化学反応に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 化学反応では熱の出入りがみられ、酸化は一般に吸熱反応であり、使い捨てカイロには鉄の酸化が利用されている。
2. 物質が電子を失う変化を還元、逆に電子を得る変化を酸化といい、両者をまとめて酸化還元反応という。
3. メタン(CH4)などの炭化水素を完全燃焼させると、二酸化炭素と水が生じる。
4. 水素と酸素が化合すると水が生じるが、水を水素と酸素に分解することはできない。
5. 塩化ナトリウム(NaCl)を水に溶かすと、ナトリウムは陰イオン、塩素は陽イオンとして、電離する。

【正答は 3】

人文科学 例題7

第2次世界大戦後の冷戦に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 米国のアイゼンハウアーが西欧諸国への大規模な経済復興援助計画であるニューディール政策を実施したことに対し、ソ連は封じ込め政策を実施し、西欧諸国への援助を妨害した。
2. 米国とソ連はそれぞれ集団防衛体制の整備を急ぎ、米国や西欧諸国等は北大西洋条約機構を結成し、ソ連もワルシャワ条約機構を組織して対抗した。
3. ソ連のブレジネフが、スターリン批判を行うとともに、東欧諸国の自立を促したことで、ハンガリーではティトーによる軍事独裁体制が崩壊し、民主化が達成された。
4. キューバ危機は、ソ連の支援を受けたカストロによるキューバ革命に対し、米国のニクソンが軍事介入を宣言したために発生したが、クーデターでカストロが失脚したことにより危機は回避された。
5. キューバ危機後、ソ連はコミンフォルムを結成し、対米強硬路線をとったが、米国のケネディはジュネーヴ4巨頭会談を開いて平和10原則を提唱するなど融和路線をとった。

【正答は 2】

人文科学 例題8

次の *A*、*B*、*C* に当てはまる語の組合せとして最も妥当なのはどれか。

Mike is very proud * A * winning the first prize in the contest.
Bill is responsible * B * the international cultural exchange program.
Jennifer is not satisfied * C * her new post.

1. * A * in * B * for * C * on
2. * A * in   * B * for * C * with
3. * A * in   * B * to * C * with
4. * A * of   * B * for * C * with
5. * A * of   * B * to  * C * on

【正答は 4】

社会科学 例題9

各国の政治体制に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 英国は、政府の基盤を議会に求める議院内閣制を採用しており、終身議員からなる下院において、自由党と社会党による2大政党制が維持されている。
2. 米国は、行政権が立法権に優越する大統領制を採用しており、直接選挙で選ばれる大統領は、議会を解散する権限や法案提出権を有する。
3. 中国は、共産党の指導に基づく社会主義政治体制を採用しており、最高の権力機関は1院制の全国人民代表大会であり、この下に行政を担当する国務院がある。
4. ロシアは、社会主義の理念の下、共産党の1党支配による大統領制を採用しており、各州ごとに住民が大統領選挙人を選び、大統領選挙人が大統領を選出する。
5. フランスは、主権者である国民の代表機関である議会に権力を集中させる制度を採用しており、複数政党制は認められていない。

【正答は 3】

社会科学 例題10

次は外国為替相場に関する記述であるが、*A*、*B*、*C* に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

自国通貨と外国通貨との交換比率を外国為替相場(為替レート)という。
現在、ほとんどの先進国では、*A* が採用されており、為替レートは外国為替市場における *B* によって決定される。
例えば、1ドル=100円から、1ドル=200円になった場合には、*C* への変化という。
貿易での決済がドルで行われる場合、*C* になると、日本の輸出産業にとって有利である。

1.*A* 固定為替相場制  *B* 需要と供給の関係  *C* 円安 ドル高
2.*A* 固定為替相場制  *B* 各国政府間の取り決め *C* 円高 ドル安
3.*A* 変動為替相場制  *B* 需要と供給の関係 *C* 円安 ドル高
4.*A* 変動為替相場制  *B* 需要と供給の関係 *C* 円高 ドル安
5.*A* 変動為替相場制  *B* 各国政府間の取り決め *C* 円高 ドル安

【正答は 3】

基礎能力試験の問題の傾向と対策

公開された問題自体をみると、問題の内容は広く浅く出されることが予想されます。また、問題は5つの選択肢の中から選ぶことになるようです。

公務員試験問題の高校卒業程度の問題集や、就職試験用SPI試験用の問題集などを活用して準備をおこなうとよいでしょう。

作文試験

課題:公務員として大切にしていきたいと思うこと

作文試験の傾向と対策

こちらも公務員試験の作文試験の問題の回答などを見て、どのような回答が求められているのかを見ておくとよいでしょう。

作文は、一定の時間に文章を構成する作業が求められます。普段、あまり文章を作成していないのであれば、時間を測って文章を作ってみておくことをおすすめします。

 
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