11月19日にインターネットTV「ABEMA」の報道番組『ABEMA Prime』に出演しました。
この日の特集は、障害者についてでした。中国の「小人テーマパーク」は差別なのか、雇用なのかという議論に加え、 障害者雇用の在り方について扱われ、この中でコロナ禍の障害者雇用の状況や、企業の障害者雇用についてお話しました。
中国の「小人テーマパーク」は差別なのか
前半部分は、中国の小人テーマパークについての話題で、身体障害を持つ人が「特徴を生かして表現」をすることは差別を助長するのか?というテーマで、軟骨無形性症で女優・モデルとして活動する後藤仁美さんと、車いすのダンサーとして自身の体を生かしたパフォーマンスを行う車椅子ダンサーのかんばらけんたさんが登場しました。
この中国の「小人テーマパーク」については、賛否両論があるようです。
批判的な意見
・差別を助長する
・見世物にされてることを許すな
・障害者を食い物にする事業だ
・まるで動物園のような扱いだ
賛成の意見
・障害者にとって大切な雇用の場所だ
・本人がよければ良いのでは・・・
中国の「小人テーマパーク」については、結論が出る話ではありませんが、個人的には、お二人のように表現者として活動されている方がいることを知れてよかったです。また、このように自ら発信したりされていることや活躍の場を広げられていることは、素晴しいことだと感じました。
障害者雇用のコロナ禍の影響
後半部分は、障害者雇用についてと、コロナ禍の影響について、お話させていただきました。
新型コロナウイルスの感染拡大で雇用への影響が広がっており、企業などを解雇された障害者が今年9月までの半年間でおよそ1200人に上り、去年の同じ時期と比べておよそ40%増えたことが厚生労働省から発表されていますが、それについての意見や、状況についてお伝えしました。
障害の有無に関わらず、雇用の状況が厳しくなっていることは周知の事実ですが、合わせて雇用されている障害者の方への影響や、障害者枠で働きたいと就職活動中の方の状況をお伝えしました。
今まで、障害者雇用は景気にはあまり影響を受けることなく、リーマンショックのときにも障害者雇用自体は順調に伸びてきました。これらの結果は、企業が障害者雇用にまじめに取り組んできた努力の成果や、厚生労働省はじめとした障害者雇用の施策が一定の成果をだしてきた(指導も含めて)結果だと思います。
一方で、このコロナの影響がどのように出るのかは、現時点では、まだわからないことも多く、何とも言えないところがあります。
現在、またコロナ第三波がきていますが、企業が持続的に経営できるような体制を作るとともに、障害者雇用も今までのことにとらわれず、仕事内容や活躍の場を増やしていく必要があると言えるでしょう。
また、障害者雇用は負担になると考えている企業も多くありますが、番組の中でも意見にもあったように誰にでも働きやすい職場づくりをすることや、コスト削減、組織全体の活性化につなげることもできるので、前向きに障害者雇用に取り組んでいくことも大切だと感じています。
障害者雇用することのメリットについては、次のような点があります。
・雇用率が達成でき、社会的な信用があがる
・業務プロセスを見直し、効率化を図ることができる
・コスト削減
・働きやすい場をつくることができる
・気づきや、物事の見方の変化、視野が広がる、多様性への理解が深まる
・組織の活性化
詳細については、参考に示した記事で説明していますので、関心のある方はそちらを見ていただければと思います。
また、コロナ禍の影響や、障害者雇用を持続的に行なうために必要なことについては、HRプロのコラムの特別寄稿として、4回の連載をしたものをまとめています。こちらも参考からリンクしていますので、こちらを見ていただければと思います。
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