障害者雇用を行政が創出:鎌倉市が障害者2000人雇用に挑戦

障害者雇用を行政が創出:鎌倉市が障害者2000人雇用に挑戦

2019年10月11日 | 障害関連の情報

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神奈川県鎌倉市で、障害者を2000人雇用する取り組みが始まっています。

鎌倉は、住み心地のよい街として有名で、横浜からも十分交通圏内にはいる立地条件にあります。そのため鎌倉に住んでいる障害のある方の多くは、会社が多くある横浜市へ働きに通うスタイルをとっていました。

また、以前は鎌倉市の住民の障害者を雇用すると、企業に助成金が支払われていた時期もあり、近隣の横浜に比べると企業数が圧倒的に少ないことから、鎌倉市外で働くことを支援しているように感じていましたが、時代の流れとともに変化が見られるようです。

地域での障害者雇用を進める鎌倉市の障害者雇用を促進する取り組みについて見ていきたいと思います。

鎌倉市と障害者雇用

鎌倉市は、市の重要施策のひとつとして「共生社会の実現」を掲げ、障害者施策に取り組んでいます。そして、その取り組みのひとつとして、「障害のある人もない人も、だれもが一生にわたり、健やかで安心して地域で暮らせるまち」を将来目標とした鎌倉市障害者基本計画に基づき、「働く場の充実と就労支援の推進」を進めています。

障害者の就労は、収入面だけではなく、社会参加の視点からも非常に重要な課題として捉えており、働く意欲のある障害のある人がいきいきと働けるよう、障害者2000人雇用事業を平成30年度に立ち上げました。

2000人という目標設定の意味

障害者2000人雇用事業の数字がどのように算出されたのかというと、鎌倉市の障害者手帳所持者のうち生産年齢人口と言われる労働力の中核となる18歳以上65歳未満が2,696人(平成29年3月時点)いるそうです。また、平成29年3月に実施した18歳以上を対象にした、障害者福祉計画策定に係るアンケート調査のなかで、就労に関しての結果を基に、障害者就労者数を1,245人と推計しています。
この推計をもとに目標設定にあたり、既に取組を行っている岡山県総社市の目標人数の設定を参考にし、未就労者1,451人が可能な範囲で働くことで活躍できるよう、就労者数を勘案して障害者雇用2,000人を目標と設定しました。

岡山県総社市の障害者雇用の取り組みについてはこちらから

障がい者千人雇用とは

片岡市長のインタビュー(平成26年4月24日、東洋経済オンライン)

障がい者が⾃⽴すれば、みんなが元気になれる 国にNO!を突き付けた岡⼭県総社市⻑の戦い

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」とは?

鎌倉市では、障害者の社会参加、自立に向け、障害者雇用を促進することを目的とした「鎌倉市障害者二千人雇用センター」を福祉センター内に開設しています。ここでは、障害者の「働きたい」「働き続けたい」、企業の「雇用したい」「雇用し続けたい」をサポートしています。

鎌倉市障害者二千人雇用センターの所在地・連絡先

所在地:鎌倉市福祉センター1階(鎌倉市御成町20-21)
連絡先【TEL】0467-53-9203
   【FAX】0467-53-9204
   【メール】koyoucenter@npo-mind.or.jp

業務概要

障害者への支援

就労に関する相談支援
就労に向けた準備支援
就職活動の支援
職場定着に向けた支援
生活習慣の形成、健康管理、金銭管理など日常生活に関する相談支援

障害者雇用に取り組む企業への支援

障害者雇用に関する相談支援
障害特性を踏まえた雇用管理についての助言
採用した障害のある方のアフターフォロー

利用にあたっての注意事項

利用料無料
開所日月曜日から金曜日(国民の休日及び12月29日から1月3日までを除く)
開所時間午前9時から午後5時45分まで

鎌倉市が2000人雇用に向けたその他の取り組み

ワークステーションかまくらの開設

働きたい障害者がいきいきと地域で働けるように、障害者雇用2,000人を目指す第一歩として、市役所が先導して取り組むものとして、平成30年4月に鎌倉市役所本庁舎内に開設しています。
一般就労に向けて、仕事のスキルや社会性を身につけてもらうことを目的としており、スキルアップをするための支援を行っています。市職員1名、実際に作業をする障害者スタッフを支援する作業療法士の資格を有する支援員3名、実際に作業をする障害者スタッフ8名の合計12人体制で運営されています。

障害者の「仕事と体調管理」の両立支援システム導入

障害者の「仕事と体調管理」の両立支援システム「NEXT HERO」を開発・運営するVALT JAPAN株式会社と、障害者の雇用継続に必要な、仕事と体調管理の両立を支援するシステム「NEXT HERO」の実証実験を行うため、協定を締結しました。

「NEXT HERO」は、テクノロジーを活用して、障害者の日々の「仕事データ&体調データを可視化する機能」に加え、「アウトソーシングを活用したお仕事の受託機能」「職域を拡大するスキルアップ機能」の3つの機能を1つのシステムに集約した仕事と体調管理の両立支援を実現するシステムです。

これにより安定的かつ戦力的に働き続けることを支援することを目指しています。

まとめ

障害者雇用が企業で取り組まれていますが、行政でも進みつつあることがわかります。鎌倉市の取り組みに先立ち、すでに岡山県総社市で行われています。

障害者雇用というと比較的大きな規模の企業が取り組むものとされてきましたが、地域の中小企業でも障害者雇用を進めようしている取り組みは、今後増えていくと思われます。

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