人事院は、2019年度実施した障害者枠の国家公務員試験に244人が合格したことを発表しました。ここでは、2019年度国家公務員試験の合格者の内訳や第一次選考試験の通過点や平均点についてみていきます。
2019年度国家公務員試験合格者が発表
人事院は、2019年度実施した障害者枠の国家公務員試験に244人が合格したことを発表しました。今年度の受験申込者数は約4600人で、競争率は約19倍となりました。昨年、2018年度は754人が合格していました。
今回の合格者は、中央省庁や出先機関において、12月以降、常勤職員として採用されることになっています。各省庁は法定雇用率2.5%の達成に向けて、今回の試験とは別に非常勤職員での採用も進めています。人事院は、3回目を実施するかどうかについては、雇用率の推移や各省庁の意向を踏まえて判断することを考えているようです。
国家公務員の障害者枠ができたのは、昨年、中央省庁などの障害者雇用水増し問題を受けての実施となっています。
【中央省庁の障害者雇用水増し問題については、こちらから】
中央省庁の障害者雇用率は半減:障害者雇用水増しは、国の機関の8割超えの27機関に
2019年度国家公務員試験合格者の内訳
省庁別の合格者数は、国税庁が48人と最も多く、次いで法務省28人、出入国在留管理庁26人となっています。
出所:2019年度障害者選考試験 府省等別合格者数(人事院)
勤務地別では関東甲信越116人、近畿26人、東海北陸22人となっています。
出所:試験実施状況(人事院)
障害別の内訳は、精神障害63.1 %、身体障害36.5%、知的障害0.4%となっています。
2019年度国家公務員試験障害者枠 第一次選考の通過点と平均点
第一次選考通過点は、北海道、近畿、九州で21点、東海北陸で20点、関東甲信越、中国で19点でした。
基礎能力試験は30点満点で、平均点は15.793点でした。
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