新型コロナの影響で、働き方や仕事内容に変化が起こってきています。それは、障害者雇用の現状においても同じです。
私は、2年半ほど前から、仕事のスタイルをオンラインでの活動にシフトしてきました。リモートワークを通して、個人的にはあまり仕事自体に支障を感じたことはありませんし、 十分仕事ができる環境が整っていると思っています。
このコロナ禍の中で、リモートワークが一般的なものとなってきており、障害者雇用の中でも十分オンラインで活躍できる場があると感じます。そこで、業務の切り出しに悩んでいるという企業の方に、オンラインでできる業務の切り出しを含め、新しい時代にあった障害者雇用の方法をご提案しています。
業務のオンライン化は必須
今回のコロナ禍では、職場に出勤できない障害者(特に知的障害や精神障害)が多く存在しました。それは、障害者の仕事内容として紹介、提案されている業務の多くが、清掃や印刷関連、事務サポート、軽作業など、職場に行かなければできない仕事だったからです。
これらの業務は、企業の障害者雇用として知的障害を受け入れられ始めた20年前の業務内容とほとんど変化していません。一方で、私たちの生活はこの20年で様変わりしています。
パソコンやインターネットの普及にはじまり、外出先でもスマートフォン1つで簡単に情報収集できるようになりました。何かを探すときに、今、電話帳を使うという人はほとんどいないでしょう。情報の多くはインターネットを介して収集できますし、物理的に離れているところでも、時差を感じることなくオンライン会議ができます。
紙媒体の情報よりも、SNSや口コミによる情報が多くなり、それらの情報も簡単に手に入るようになってきました。SNS媒体の広告は、AIが活用されて、ターゲット層に届く率は、日々改良され続けています。
このような流れに加えて、コロナ禍で一気にリモートワークが普及してきました。今までなかなか進まなかった書類の電子化やハンコ文化も変わりつつあります。
また、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進み、生活の中にデジタル技術が浸透しており、企業運営の中でも、既存の価値観や枠組みの革新的なビジネスプロセスを取り入れたり、取り入れようとする流れになってきています。
このような変化の中で、障害者雇用の業務についても変わっていかざるを得ないでしょう。
「切り出す仕事がない」のではなく、「仕事の切り分けがうまくできない」だけ
障害者雇用している企業の担当者の悩みとして多くあがる点は、圧倒的に業務の切り出しができないということです。
しかし、よくよく話を聞いてみると、担当者が社内の業務や組織体系、仕事の流れの把握があまりできていなかったり、障害者にどのような業務をしてもらうのかという視点からの切り出しをしていることが多くあります。このような方法で行っていると、業務の切り出しはかなり難しいでしょう。
障害者ができる仕事は何かという考えから脱却して、会社として必要とされる業務、求められる仕事という視点から仕事を見ていくことが求められています。また、想定する業務のすべてを担当してもらうことが難しいのであれば、どの部分であれば担当できるのか、どのような工夫やサポートがあればこなせるのか、などと考えることもできます。
一方で、経営に関わるポジションの方や、プロフィット部門の方と話をしていると、「もっとこんなことに取り組みたい」「◯◯してもらう人材がほしい」という話をよく聞きます。特に、WEB関連の仕事や情報発信などは、今すぐ必要な業務ではないものの、他の企業も力を入れ始めており、いずれプロフィットに直結する可能性の大きい業務です。このような業務を行ないたい、拡大したいと考える企業は多いようです。
また、働き方が変化する中で、求められる業務も変化しつつあります。リモートワークでも取り組める業務や、オンラインに対応した業務という観点から考えていくことに加え、多くの定型的なバックオフィス業務がAIに変わられることなどを想定すると、プロフィットに直結する、または、直結しなくても、それに近い業務を作っていくことは、ますます求められています。
本業の事業内容を見ながら、プロフィット部門のニーズや、売上にどのように貢献できるのかを考えることによって、必要とされる仕事は多くでてくることでしょう。WEBマーケティング関連の業務や情報発信のサポート、情報収集やリサーチ的な業務は、企業の業務のニーズも高くなっています。
これらの業務すべてをはじめから行なうのは難しいかもしれませんが、一部からはじめて、徐々に仕事の幅を増やしていくことは十分に可能です。
どのように業務を切り出していくのか
まず、事業内容や、ビジネスモデルをお聞かせいただきます。また、今ニーズを感じている業務内容をヒアリングさせていただき、売上や営業拡大につながることなどを、提案させていただきます。
そして、障害者雇用の状況に合わせて、新規採用や社員の方の研修方法などについて、お伝えします。多くの企業で、オンライン業務で切り出すことが想定されるのは、営業サポートの業務、WEBマーケティング、リサーチ業務等です。これらの業務を障害者社員の方が自立して、業務を遂行できるまでのプロセスや方法について、検討していきます。
どのように関わってくれるの
企業ごとのご希望に合わせてカスタマイズしますが、ニーズが高いのは、オンライン業務の切り出しと、業務フローの設計です。基本は、コンサルティング、アドバイスを中心に行っています。
一部、オンライン業務のWEBマーケティング関連の仕事に関しては、ご要望に合わせて、マーケティング施策に関しての分析、技術指導、添削などを行ないます。WEB会議やチャットを活用して実施しています。
マーケティングの施策等に関するミーティングのときは、マーケティング等の責任者、またはご担当者と、実務で携わっている障害者社員のご参加をお願いしております。
得意分野
・ビジネスモデルやビジネスフロー設計
・コンセプトづくり
・マーケティングフローをお聞きしながら、ニーズに合ったオンライン業務の切り出し
その他、研修企画・研修講師・監修、電子書籍出版プロデュース、WEBマーケティング関連、ライティング、コンテンツのオンライン化などを手掛けてきていますので、関連する業務からの業務の切り出しや、障害者の業務として仕組み化するお手伝いができます。
障害者雇用ドットコムのコンサルは、どんな企業におすすめなのか
これまで説明してきたように、WEB関連や広報関連のオンラインでの業務の切り出しや仕組み化をお手伝いできますので、次のような企業におすすめです。
・障害者雇用の業務の切り出しに悩んでいる企業
・コロナ禍の中で、障害者の仕事をオンライン化へ切り替えたいと考えている企業
・BtoC向けの事業をしている企業
・自社製品をもっている企業
・情報発信や広報活動が効果的に行えていない企業
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