平成 30 年度の障害者の職業紹介状況について、厚生労働省から発表がありました。ハローワークを通じた障害者の就職件数は 102,318 件で、対前年度比 4.6%の増加となっています。また、就職率は48.4%でした。
ハローワークを通じた障害者の就職件数が 10 年連続で増加しています。
ここでは、平成 30 年度の障害者の職業紹介状況等について、見ていきます。
平成30年度障害者雇用の状況
平成 30 年度の障害者の職業紹介状況について、厚生労働省から発表がありました。
ハローワークを通じた障害者の新規求職申込件数は 211,271 件で、対前年度比 4.5%の増となり、また、就職件数は102,318 件で、対前年度比 4.6%の増となっています。就職率(就職件数/新規求職申込件数)は 48.4%でした。
ハローワークにおける障害者の職業紹介状況
就職件数及び新規求職申込件数の推移
就職件数 (対前年度差、比) 就職率(対前年度差)の障害種別は、以下の通りになっています。
身体障害者 26,841 件 (85 件増、0.3%増) 43.8%(0.4 ポイント減)
知的障害者 22,234 件 (1,247 件増、5.9%増) 62.1%(3.4 ポイント増)
精神障害者 48,040 件 (2,976 件増、6.6%増) 47.4%(0.7 ポイント減)
その他の障害者 5,203 件 (196 件増、3.9%増) 40.4%(0.8 ポイント減)
合 計 102,318 件 (4,504 件増、4.6%増) 48.4%(0.0 ポイント増)
身体障害者の雇用状況
身体障害者の就職件数 (対前年度差、比)は26,841 件 (85 件増、0.3%増)、 就職率(対前年度差)は43.8%(0.4 ポイント減)でした。
身体障害者職業紹介状況
身体障害者就職件数及び新規求職申込件数の推移
知的障害者の雇用状況
知的障害者の就職件数 (対前年度差、比)は22,234 件 (1,247 件増、5.9%増) 、就職率(対前年度差)は62.1%(3.4 ポイント増)でした。
知的障害者職業紹介状況
知的障害者就職件数及び新規求職申込件数の推移
精神障害者の雇用状況
精神障害者の就職件数 (対前年度差、比)は 48,040 件 (2,976 件増、6.6%増)、就職率(対前年度差)は47.4%(0.7 ポイント減)でした。
精神障害者の新規求職申込件数は 101,333 件で、対前年度比 8.1%の増となり、また、就職件数は 48,040 件で、対前年度比 6.6%の増となっています。
精神障害者職業紹介状況
精神障害者就職件数及び新規求職申込件数の推移
障害別就職状況
産業別の就職件数は、多い順に、「医療,福祉」(35,541 件、構成比 34.7%)、「製造業」(14,510 件、同14.2%)、「卸売業,小売業」(12,607件、同12.3%)、「サービス業」(10,868 件、同10.6%) となっています。
職業別就職件数は、多い順に、「運送・清掃・梱包等の職業」(34,845件、構成比34.1%)、「事務的職業」(22,632件、22.1%)、「生産工程の職業」(12,528件、12.2%)、「サービスの職業」(12,439件、12.2%)となっています。
障害者の解雇数
ハローワークに届出のあった障害者の解雇者数は、1,980 人でした。平成 29 年度 は 2,272 人となっています。
解雇の理由としては、事業廃止や事業縮小となっています。
資料出所:平成30年度 障害者の職業紹介状況等(厚生労働省)
まとめ
平成 30 年度の障害者の職業紹介状況について、厚生労働省から発表がありました。ハローワークを通じた障害者の就職件数が 10 年連続で増加しています。
ハローワークを通じた障害者の就職件数は 102,318 件で、対前年度比 4.6%の増加となっています。また、就職率は48.4%でした。
一方で気になるのは、平成29年度から解雇数が増えていることです。これは、リーマンショックの影響をうけた平成20年度、平成21年度以来の高い数字となっています。また、近年、間接部門の人員削減やアウトソーシング化が進んでいる影響も受けているのではないかと考えられます。
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